クラブハウスを始めてみて、様々な人と出会う機会が増えました。
そこには良い出会いも、悪い出会いもありました。
正直、京都のビジネスに関して恐怖で泣きじゃくったこともありました。
大物とは何なのか——それに触れられた経験があります。
自分の未熟さに毎日へこんだり、楽しい話を聞いたりすることができるので、良くも悪くも、勉強になることばかりです。
本当に自分のだめさが悲しくて悲しくて、アタックし直してみて、ひとつずつ克服していくところに面白さを感じました。
オーディエンスが多いとひるみます。
でもわたしにとってそれはおかしな話です。だって団体を相手にする職業なのだから。
ある方に指摘されました。
自分の経験を昇華した上で発信していると、共感してくれる人がいる。それがビジネスとして発展することがある。自分のやりたいことではなくて、相手のことを思いやってこそのビジネスになるんだということです。
「お客様のことを」というのはどういった職種であれ聞くことではあるのでしょうが、ガイドならそれがしみじみ感じ入ります。特に私の場合、ガイドとしてまち歩きをしたいわけで、そこには自分のしたいこと、という枠組みが既に存在してしまっています。
お客様のことを恋人かのようにとことんまで思いやる。その姿勢を忘れたからこそ、自分がどうしたらいいのかわからなくなり、クラブハウスで最初困ってしまったんだ、それに振り回された最近だったんだなあと自分の心の中で締めくくることができました。