月別アーカイブ: 2021年1月

『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎

1月は引っ越しやら事務手続きやらで猛烈にばたばたして本業の方をさぼりまくっているのですが、10冊は読むぞ!という目標を月初に立てたのでじゃんじゃん読んでます(楽そうな本から)

詰ん読が存在感を増す中、新年初ブックオフ♡などというわけのわからない理由をつけて、久々にドライブがてら、古書を見てきました。ちなみにブックオフの使用率は年1回以下です。

前野博士、超絶おもしろいんですよね。テレビで一度見たときおもしろすぎて笑い死ぬかと思いました。この人の本は絶対に読むぞと思いながら、縁がなく入手せず、メルカリで見かけてはスルー。新しいものを買って印税が博士に少しでも入れば…とか思っているうちに、ブックオフで見かけてしまい、買ってしまいました。正直メルカリで買う方が安いし、本屋で買ってないから博士にメリットはないし馬鹿でした。いや、周りに持っている人いっぱいいるから借りることもできたのに買うぞ!私は買うぞ…!とか思ってたんですよ…

とまあ、博士応援するため書店で購入するという初志を思い出すと、完全に敗北経路で手にしてしまったのですが、めちゃくちゃおもしろかったです。

今フランス語を勉強し始めたところなので、博士とその相棒がフランス語と英語とジェスチャーの謎言語で会話しているのも、ところどころフランス語がわかり、げらげら笑いたい…と思いながら電車でにやついてました。

体験談はおもしろい筆致で描きながら、一方で、研究のシビアさに関しては、これからその世界に身を沈めるものとしてはぞわっとする話でもありました。どんな先人の書籍を読んでも、やはりその裏に潜む圧倒的なリサーチ量には敬服するしかありません。

バッタや虫嫌いな人にでも楽しめます。

自身の職業に誇りを持っていることの尊さ、有難さを自分にもトレースして感じさせてくれました。私もフィールドは違いますが、通訳ガイドとしてこんな風に生きたいです。

『花を旅する』 

一体どういう経緯で我が家に来たのかわからない本書を読了しました。買った記憶が全くありませんが、最近本棚で新しく見かけたので、ストレスが溜まっていた間にいつの間にか買ったのでしょう。

12ヶ月それぞれの花を取り上げて、万葉集や、古今和歌集、枕草子、源氏物語の和歌、時折フランスの詩を引きながらつづった一冊。

ただ単に花の紹介なのではなくて、日本人にとって「花とは何なのか」の姿勢を貫いており、そこに西行や芭蕉の旅の精神、隠遁、神をまつること、生命の生まれ変わりなど、日本人的思考に溢れた一冊です。

個人的にこういった文芸の中に精神性を探る試みは大好きなので、最初は著者の思い出話なのだろうか?と少し取っつきにくかったのですが、途中から自身が普段から考えていることや、より掘り下げたいことの手がかりがわんさか出てきてとても楽しく読めました。

2月末に梅と桜について喋る機会がまさにありまして、そこから「花」の精神につなげようと思っていたので、ほぼほぼ本書をまとめて、海外の方向けに補足すれば事足りてしまう。なんてラッキーなんだ。

2021年を迎えて

あけましておめでとうございます。2021年はツアーがなく、6年ぶり?に実家(近い)で久々に年越しをしました。そしてそのまま氏神様へ初詣。ここのおみくじは私にとってよく当たるのです。

去年もまさにおみくじの通り、毎年そうですから今年もでしょう。楽しみな一年にはなりそうです。心配なのは、商売:利おそし。となっているところ。まあ、それもそうか。

通訳案内士の看板を下ろさずに何とか踏ん張ったのが2020のまず褒めるべきところだと思っています。敬愛する先輩方がどんどんと暗くなっていく様子、反対に踏ん張っている様子は何とも心に来るものがありました。自分の姿は後輩のみなさん(かつ人生の先輩方)にはどううつったのでしょう。

一方で、自分自身の歩みを内省してみると、読書量としては通読が70冊。毎年100冊を目標にしているので、はるかに下回りました。思ったよりもコロナ初期、そして秋に読んでいませんでした。
数字で振り返ってみると、自分の疲労度というか、手がまわっていないのもよくわかります。合わせて、そのときには思わぬ人々とのつながりが戻り、いよいよアカデミアに戻るのか、という感慨もありました。

今年は研究を片手に仕事をするわけですから、読書量は飛躍的に伸びるでしょう。学部のときとは違って、出来るだけ原典・原著にあたるように努めていこうと思います。

ガイドの仕事もぼちぼち続けながら、研究はしますと宣言している以上、早め早めの行動を心掛けないと、詰むことが今から見えていますね。文章を書くのは大嫌いです。頑張ります。