少し前に読了しました。話題書なのは知っていたのですが、ノート術・メモ術は読んだだけで実践しないのであまり買ってもなあ…と思っていたところ、古本屋で格安で見かけ、気づいたらレジに並んでいました。
前の持ち主の方はドッグイヤーをしていたので、かなり読んだみたいです。おかげさまで安く読めました。
さて、ガイドの準備・及び通訳に絞ってお話をしようかと思います。自戒も込めて。①人の話を聞いた瞬間のメモと、②ガイディング内容を広げるためのメモに関して、です。通訳中の略記号を用いたノートテイキングは通訳の必須スキルで、通訳のクオリティを左右します。しかしながら私は訓練を受けていないので、とても苦労しています。これに関してはまたの機会に。
①人の話を聞いた瞬間のメモ
誰かの話を聞いたときに一言一句聞き取り、書き取るというのは至難の業です。日本語のニュースをリピーティングしてみればすぐにわかることですが、助詞や些末な部分は再現がかなり難しい。そしてすぐに頭から抜けていく。頭から抜けていく情報こそ、その話者のおもしろい部分であことも多く、私は授業・講座時の雑談や板書以外のお話も気合を入れて全て書き取るということをやっています(した)。これには緑色のペンを使っています(した)。最近は女子らしいみためを目指してピンクに変えました(笑)
②ガイディング内容を広げるためのメモ
聞いた内容を再生産する必要があり、最初のうちは①をなぞっていけばいいのですが、他のアイディアを結び付けていくときに先ほど取ったノートにどんどん単語・短文で書き込んでいます。これは青色のペン。最近は講座や授業の機会がないので、書籍から書き留めていたことにどんどん追加していく形です。
最近はめっきり人の話を聞く機会が減り、書くことが減ってしまいました。反省です。『メモの魔力』を読んで思ったのは、記録と整理と、再生産のプロセスが大事だということ。そしてその方法論はどうでもよくて、自分の中で整理できていればいいということです。記録は黒ペンと赤ペンを基調に、枝葉末節は青、整理しながら緑で書き込んでいくというのが、振り返って私のやり方のようです。
よく言われるのが、スクリプトなしでよく突飛な質問に対応できますね、ということですが、頭の中で話題を飛ばす練習をしていれば、話題と質問の関連をつかむことが容易になり、確かな英語力さえあればいくらでも話せるので問題ないということでしょう。メモを頭で展開しているようなものなのかもしれません。
むしろ私の場合、そして多くの先輩方の話では、スクリプトを作ってしまうとそれ通りにいかなかったときや、話題の順番を入れ替えた方がいいときに苦労します。要は慣れが肝心と言ってしまえば味気ないですが、お客様の関心に沿って様々な引出しを開けられるのは気持ちがいいことです。
最近インプットが疎かになっている気と、記憶が曖昧になりつつある気しかしないので、もっと書き起こすようにしなければと反省しました。